被曝障害に対するビタミンCの有効性について論文が出ました。

2月5日付の米国オンライン科学専門誌”PLOS ONE”で、防衛医大の 研究グループが「マウスに放射線を浴びせた後にビタミンCを大量投与すると、 被爆障害が軽減する」と発表しました。

http://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0117020 Sato T, Kinoshita M, Yamamoto T, Ito M, Nishida T, Takeuchi M, et al. (2015) Treatment of Irradiated Mice with High-Dose Ascorbic Acid Reduced Lethality. PLoS ONE 10(2): e0117020. doi:10.1371/journal.pone.0117020

原文のダウンロードは下記URLからできます。

http://www.plosone.org/article/fetchObject.action?uri=info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0117020&representation=PDF

研究は放射線を浴びた直後と24時間後にマウスの腹腔内にビタミンCを大量 投与すると被曝傷害が軽減することを示しました。マウスに投与した量は体重 60kgの人間に対し90gのビタミンCという大量投与です。 著者らはビタミンCを「被曝後でも有用な放射線防護剤である」としています。

以前から考えているように癌の治療のみならず、被曝障害にもビタミンCが有効となる可能性がありますね。